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2025年6月25日

【実施報告】京セラ × ADvance Lab イノビジョンプログラム2025 DAY 1を実施しました!

【実施報告】京セラ × ADvance Lab イノビジョンプログラム2025 DAY 1を実施しました!

株式会社ADvance Lab(本社:東京都新宿区、代表取締役社長CEO:立崎乃衣)は2025年4月13日、京セラ株式会社と共に、「京セラ × ADvance Lab イノビジョンプログラム2025」のDAY 1を京セラみなとみらいリサーチセンターにて開催しました。


イノビジョンプログラムは、「イノベーション」と「ビジョン」を掛け合わせた造語「イノビジョン(Innovision)」を冠し、分野・世代・所属の垣根を超えたディスカッションを通して新機軸の世界観を創造するプログラムです。「京セラ × ADvance Lab イノビジョンプログラム2025」は、京セラ株式会社と次世代研究所「ADvance Lab」がお互いの理解を深めることを目的としたDAY 1と、そこからさらに世界観の共創に向けたディスカッションを深化させるDAY 2の2日間に分けて開催されます。


オープニング

オープニングでは、株式会社ADvance Labが掲げるビジョン「好奇心によって未来概念を創造する」と、ミッション「時を超えた知の結晶を生み出す核となる」に基づき、本プログラムの意義が改めて共有されました。分野・世代・所属・経験といった垣根を超えた対話によって、まるで雪の結晶が塵や埃を中心に形成されるように、「知の結晶」となる新しいアイディアを生み出す場を創る──そのような想いがこの場に込められていることが、参加者に強く語りかけられました。


2日間にわたって展開されるプログラムは、次の4つのステップから構成されています。


DAY 1
  • STEP 1|ADvance Lab研究員によるスプラッシュ

    ADvance Lab研究員による自己紹介・研究紹介・思い描く世界観の共有。

  • STEP 2|京セラについて’伝えるシェアイベント

    京セラから会社紹介・事業紹介・研究紹介を通して企業のビジョンや実践を伝える。


DAY 2
  • STEP 3|未来共創アイデアのプレゼンテーション

    京セラの価値観を踏まえた上で、ADvance Lab研究員が共創に向けたビジョンやアイデアを提案・共有。

  • STEP 4|ディスカッションイベント

    両者が交わり、共通テーマに基づいて未来の世界観を語り合い、新たな知の結晶を生み出す。



京セライノビジョンプログラムが開始を迎え、京セラ株式会社 執行役員 研究開発本部長 仲川彰一さんは未来創造への力強いメッセージを発信しました。参加者との「縁」は自らの意思で掴み取るものであり、その縁を大切に育てることで未来の「運」へとつながっていくと強調。特に、高校生から社会人まで世代を超えた参加者が交わることで生まれる新しい結合に期待を寄せ、パッションを持って臨むことの重要性を伝えました。このプログラムを通じて、参加者一人一人が情熱を持って未来を切り拓いていく決意を新たにする機会となりました。


STEP 1: 次世代研究所「ADvance Lab」研究員によるスプラッシュ


プログラムの幕開けとなるSTEP 1では、次世代研究所「ADvance Lab」に所属する8名の次世代研究員が、それぞれの研究テーマや自身の関心、そして描く未来のビジョンについてプレゼンテーションを行う「スプラッシュ」セッションが実施されました。



発表者たちは、宇宙、バイオテクノロジー、AI、素材、神経科学、ものづくりなど多岐にわたる分野を背景に、約70分間にわたってリレー形式で登壇。それぞれの発表には、研究の着想の源や問題意識、そしてそれぞれが持っている問いや課題意識が込められており、発表の個性と熱意が参加者に強く印象づけられました。


STEP 2: 京セラによるシェアイベント


続くSTEP 2では、仲川さんが登壇し、会社の理念や事業概要、研究開発の取り組みなどについて紹介する「シェアイベント」が実施されました。


本セッションでは、創業者である稲盛和夫氏が掲げた経営理念「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」 が京セラグループの経営の原点になっており、「世のため、人のために」という京セラの信念に基づく経営哲学や、幅広い技術分野にわたる研究開発体制、そしてその技術を社会に届けるための実践が紹介されました。ADvance Labの研究員の多くが行なっている基礎研究とは異なり、実装や社会にプロダクトを出す技術の研究が行われていました。研究員は、京セラの共創への思いや世界屈指の技術開発に触れることで、研究と社会実装の接続点について新たな視座を得ることができました。


また、今回イノビジョンプログラムに参加する京セラの社員から一人一人自己紹介と研究紹介があり、ADvance Labの研究員は京セラの幅広い取り組みに対する理解が深まりました。


クロージング


クロージングでは、株式会社ADvance Labのファウンダーである立崎、谷垣、齋藤の3名がそれぞれ言葉を届けました。


立崎は、今回のイノビジョンプログラムの中で参加者が個人個人の好奇心ベクトルを見つけるために取り入れた「QPMIサイクル」──Question/Quality、Passion/Personal、Mission/Member、Innovation/Invention──の考え方をあらためて紹介しました。「私たち自身、このサイクルを今も回し続けていて、その1つの形として今日この場があります。そんな風にこのQPMIが起点にリアルな動きが起きることも見据えながら自分の好奇心と向き合ってもらえたらと思います」と語り、今回のプログラム実施においてQPMIを個々人の中心に置くことの重要性を示しました。

QPMIサイクルについて詳しくはこちら: https://lne.st/philosophy/principle/qpmi/


谷垣は、今回のプログラムの場そのものが「知の結晶」を生み出す“核”であったと振り返り、「分野や世代の垣根を越えた議論が、まるで雪の結晶が塵や埃を中心に形成されるように、新しいアイディアの結晶を生み出していく」と語りました。そして「プログラム実施後もこの場から生まれた結晶が、さらに各所で連鎖的に広がっていくことを期待している」と未来への広がりに言及しました。


最後に、齋藤からは今回のイノビジョンプログラムが掲げる最終的なゴール「未来の世界観を多様な視点で捉え、自分主語で語れるようになる」という理念に触れ、「自分主語で語ることが、結果的に仲間を引き寄せ、共に未来を創っていく力になる」と締めくくりました。会社や組織の名前ではなく、「自分の視点」から未来を描くことの大切さを、参加者へ呼びかけました。


交流会


イベントの最後には交流会が開催され、研究員と京セラ社員が自由に対話を交わしました。年齢や立場を超えたコミュニケーションの中で、新しい問いや価値観が次々に生まれ、「知の結晶」となる芽が各所に生まれつつあることを感じさせるひとときとなりました。


なお、次回開催されるDAY 2では、ADvance Labの研究員が「京セラとどのような未来をつくりたいか」について、自らの専門性や視点を活かしながらアイデアを提案するプレゼンテーションとディスカッションが予定されています。そこでは、世代や立場を超えて多様な価値観が交錯し、それぞれの知見が融合することで、未来を構想する本質的な対話が展開される見込みです。

実施概要

企画タイトル: 京セラ × ADvance Lab イノビジョンプログラム2025

日時: 2025年4月13日(日)9:00〜12:30(3時間半)

場所: 京セラみなとみらいリサーチセンター(神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目7-1)

参加者: 京セラ株式会社 21名、次世代研究所「ADvance Lab」第1期生 5名、株式会社ADvance Lab 3名、株式会社リバネス 2名

主催: 株式会社ADvance Lab、株式会社リバネス


次世代研究所「ADvance Lab」とは

ADvance Labは中学生から大学生まで幅広い年齢層の研究員が在籍し、最先端の研究やワークショップ企画・開催などを行う、次世代による次世代のための研究所です。ADvance Labでは個々の次世代研究者が専門分野での知見を深め、相互に学び合い、社会に貢献するための多様な活動を行うことで、次世代研究者の研究コミュニティーの醸成を行うとともに、学術成果の発表や技術の実用化、社会活動を通じて未来社会の発展に貢献します。

詳しくはこちら: https://adlab.lne.st/


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