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2026年3月23日

【レポート】株式会社セルファイバを訪問しました(ADvance Campus 冬合宿 DAY 1)

【レポート】株式会社セルファイバを訪問しました(ADvance Campus 冬合宿 DAY 1)
株式会社LINOA(本社:東京都新宿区、代表取締役社長CEO:立崎乃衣)は、2025年12月に中高生・大学生を対象としたADvance Campus 冬合宿を実施しました。本合宿は、研究や活動に取り組む生徒たちがそれぞれの活動や興味分野の枠を越えて集い、「動きながら、つながり直す」ことを目的に企画された1泊2日のプログラムです。DAY 1は株式会社グローカリンクの協力のもと、企業や研究現場の見学を通じて、最先端の技術や研究者の思考に触れ、自身の探究を社会と結びつけて捉え直す場を企画しました。このページでは、合宿内で訪問させていただいた株式会社セルファイバでの体験をご紹介します。


株式会社セルファイバ(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:古石和親氏)は、独自の「CellFiber®」技術を核とし、ハイドロゲル製の極細チューブ内で細胞を培養することで、細胞の大量生産と品質安定を両立する革新的なプラットフォームを展開しています。従来の細胞製造におけるコストとスケーラビリティの壁を打ち破り、再生医療や細胞治療の産業化を加速させるバイオマニュファクチャリングの実現に注力している企業です。その応用範囲は高度な医療分野に留まらず、創薬支援や細胞農業(培養肉)といった幅広い領域へ広がり、生命科学を社会に根付かせるための基盤構築を担っています。将来的には、細胞を工業製品のように安定供給できるインフラを確立することで、最先端のバイオ技術が全ての人の健康と豊かな生活を支える未来を創造することを目指しています。



世界には、1回の投与に数千万円から最大で数億円を要する治療薬が存在します。しかし、あまりにも高額であるがゆえに、救えるはずの命が「価格」という壁に阻まれているのが現状です。その課題に対し、セルファイバは既存の医薬品の延長線ではなく、「細胞を使って治す」という全く異なるアプローチで挑戦しています。セルファイバが開発する「CellFiber®」は、アルギン酸ゲルでチューブ状の構造を形成し、その内部で細胞を保護するカプセル化技術です。この技術により、従来数千万円かかっていた製造コストを数百万円までおよそ1/3に削減できると試算しています。この数字からは、単なる研究開発ではなく、社会実装を本気で見据えた強い意志を感じました。当日は、技術のご説明に加え、実際にラボにて見学をさせていただきました。最先端のバイオ技術を楽しそうに語る研究者の姿は、私たち自身の未来像と重なり、大きな刺激となりました。あのときラボで感じた高揚感により、私たち自身も社会課題の解決に本気で挑む研究者・アントレプレナーでありたいと強く思うきっかけとなりました。


実際に参加したメンバーからは、「今後、医療分野にとどまらず、福祉やヘルスケアなど幅広い分野への応用が期待される技術であり、その社会的意義の大きさを改めて実感した」という声も上がり、技術の社会的意義を強く実感する機会となりました。将来的には、こうした技術が医療技術として確立され、最先端のバイオ医療が一部の人だけでなく、日本全体に、そして世界に、より多くの人に届く未来の実現が期待されます。


(文・白鳥愛麗)



【ADvance Campusとは】

ADvance Campusは、中学生から大学生までの好奇心あふれる「個」が集い、分野を越えた自由な探究活動を行う場です。

メンバーは自身の関心に基づき「アゴラ」と呼ばれるチームを組成し、専門性を追求しながら互いに知を磨き合います。

「アゴラ」とは、古代ギリシャの公共広場の名に由来し、議論・交流・創造が生まれる場を意味します。ADvance Campus内の「アゴラ」のひとつであるADvance Labでは、次世代研究者たちがそれぞれの好奇心に基づいた自主的な研究活動を支援してきました。

ADvance Campusでは、こうした「知の結晶化」が日々生まれる、次世代型の知のコミュニティを目指しています。

▶️詳細はこちら:ADvance Campus紹介ページ


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